nirefusaのブログ

減酒に取り組む夫と生きていくことを決めた妻のブログ

アルコール調節障害について 3

自営業は結局連鎖倒産のような形で終わりを迎えた。倒産ではなく事業譲渡という形で終われたのは、 救ってくれた人がいたということだ。そして、夫は無職になる。自営業しかしてこなかった彼には転職活動はできないだろうし、本当にどうなるのだろう、と思っていたら、意外にも仕事をみつけてきた。夫の転職方法は、近所で飲み歩いた先で「無職になっちゃったよ」といろんな人に言ってまわるという方法だ。 そんな転職方法ってあり?さすが昭和の男だな、まるで戦後?と思う方法だったけど、 ここでも救ってくれたのは人だった。 しかも、それが運送業だったことがお酒と距離をおく大きなきっかけになる。 運送業は就業前にアルコールチェックをしなければならない。転職当初はチェックにひっかかり、散々注意されていたにもかかわらず、お酒の量が調整できなかった夫は泥酔して、自宅で私ともめて、「そんなにおれが悪いならおれが警察に連絡してやる」と警察を呼んで連行されてしまう。 本人は、これまでも酔っ払って警察にお世話になったことがあったので、次の日には帰してもらえるとタカを括っていたらしいが、今回は私が警察に被害届をだしたことと、前歴(前科ではない)があったことで1週間拘束されることになる。 この時、私は警察の人に「これは普通じゃない」と説得されて、被害届をだすことになる。 気づいていたけど、自分たちはなんとかやれていると思いたい気持ちと、これまで受けた被害を思い知らせてやりたいという復讐の意味と、もう自分たちだけで解決するのは無理だという気持ちと、結局は私の中でもう限界だったんだと思う。 警察は離婚を強くすすめた。もちろんそうだろう。私だってそう思う。 それを思いとどめたのは、夫の転職先の反応だった。