nirefusaのブログ

減酒に取り組む夫と生きていくことを決めた妻のブログ

夫もまたその家族だったということ

夫の父親は出会ったときにはすでに他界していたけれど、一緒に自営業の事務を30年以上していたおばちゃんからお父さんの話はたくさん聞いていた。地元では有名な呑兵衛だった、というかその頃は高度成長期真っ只中で、御神輿とか好きな人や居酒屋が多い地域だったので、彼のお父さんに限ったことではなく、飲める方がかっこいいみたいな時代だったんだと思う。お母さんは昔から体が弱く、入退院を繰り返していてすでに他界している。お父さんも夫と同じ酔い方のようだ。どちらかというと飲んで怪我したり、ケンカしたり、いわゆる酒乱タイプ。そして肝臓は強いので健康診断にもひっかからない。お父さんは最終的には脳梗塞になって何年も介護が必要になった。お酒の影響はあったのだと思う。そして若い頃は飲まなかった夫はそれを間近でみて、居酒屋に迎えにいったり、ケガをすれば病院へ連れていったりしていた。お父さんが寝たきりになってからは介護をしながら、自分がお父さんのかわりであるかのように近所で飲み歩いていたようだ。飲み屋からしたら大事なお客さんが減ってしまったのだからその息子さんがきてくれるのはありがたかったのだと思う。飲まないとやってられないストレスもあったのだろう。そして何より、夫自身がアルコール依存症の父親をもつ家族であるという大前提に気づくのである。